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  • 執筆者の写真sanyukai

水上 板沢山 会山行 冬組1 2020.2.4

板沢山は登山道が有りません。水上ICを出て幹線道路から細い枝道となり10分ほどで、欄干に“奈女沢温泉まであと1km”と書かれた看板の付いた橋が有り、手前左側に大きな駐車スペースがあります。東に登る尾根が板沢山への登路となります。ここまで歩荷してきたワカン、アイゼン、ピッケルは車にデポして、ストック、軽アイゼン(チェーンアイゼン)に装備チェンジして出発。この地点は地図には記載のない沢の合流点。飛び石伝いに渡ると石仏でも載ってたような四角い石が重なっていました。早速軽アイゼンを着けた方がいいかなと思うような急登です。暫くすると太いワイヤーが残置してあったり、赤ペンキで文字が書かれた木が有ったりします。ここを過ぎるころから登路が緩やかになってきますが、登山者用の赤テープは全く無く、林業の職人しか入らない聖地のようです。人が歩いた痕跡は有りませんが、藪は薄く、かき分けるような動作はほとんどありません。ここからしばらく膝あたりまでのラッセル頑張って、雪庇が発達して雪洞が掘れそうな山頂に到着。途中で気が付いたのですが、僕の昼めしを車に置き忘れ、皆さんの食べ物を少しづつ分けていただき、おかげでお腹いっぱ~い!感謝。。。

登りでは着けなかったアイゼンを装着して下山開始。トップを行くMさんがケモノの足跡に誘われて、トラバース気味に下降していたので軌道修正して登路に戻りましたが、小尾根2つ北よりずれていました。おかげでいっときフカフカの雪を踏めました。

日白山、赤沢山、湯蔵山、タカマタギ、十二社の峰、登山道が無い上越の山を毎年会山行で歩いてきましたが、藪山とはいえ日白山~タカマタギは3~4月にかけてバックカントリーの入山者も多くメジャーな山々。今回の板沢山は前者からするとぐっと少なく、藪山オタクなみのマイナーな山です。昨年の十二社の峰は標高差715mで、積雪がほどほど有り、ラッセル頑張っても行程の半分しか登れなかったので、今年はさらに少なく570m。登頂はしましたが、ほとんどラッセルなしにもかかわらず実質約4時間かかりました。ここから谷川岳までは直線距離で10kmほどしかありませんが、降雪が中途半端となってしまう地形のようです。来年、積雪状況が改善されたら是非リベンジしてみたいと思います。地球温暖化で朝発日帰りでは増々雪山を楽しめなくなってしまうのかと寂しくなってしまいますが、来年に向けてさらに楽しい積雪期の藪山を模索したいと思います。 


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