• sanyukai

白根(白峰)三山縦走(北岳~間ノ岳~農鳥岳)


『無理、無理、ぜ~~~~ったい無理!』

テン泊装備+食糧4日分+水1.5ℓ+その他必要装備、これらを詰め込んだ75ℓのザック、総重量18.5kgを担いだとたん、体はグラつき足元がヨロけた(笑

山と高原地図の小冊子には、白峰三山は2泊3日と書いてある。1日目に肩の小屋か北岳山荘まで登る行程なのだけど、9月に入り平日の登山バスが減り甲府駅始発は朝9時だ。そうすると広河原11時、すぐに出発したとしても肩の小屋に最速で17時。18.5kg担いで標高3000mの山をコースタイム通りに歩けるかどうか分からないし、初めての山だし、ソロだし。17時テン場着の計画はリスクが高い。そもそも泊まりたいのは肩の小屋じゃなく北岳山荘だし。そうすると到着時間は更に遅く19時となるし(笑)マイナスなことしか浮かんでこない。2泊にするか3泊にするか悩んでいたのだけれど、18.5kgを担いだとたんあっさり2泊3日計画は消え去った。北岳山荘の前に白根御池で一泊入れれば、余裕のある計画が立てられるし、山旅のゴールがイメージできる。踏破している絵が描けた。よし、これで行こう!! ただ、気がかりは旦那の反応。3連休のうち2日潰してしまうのは流石に心苦しいし。どうしたものかと恐る恐る聞いてみると、『ええよ。日曜日、船橋まで迎えに行ってあげるから無理すんな。』って了承してくれました。良かったー。神さま仏さま旦那ちゃま♪あんがと、絶対無事に帰ってくるからね~~(^_^)/

・・・と、色んな準備と根回しを済ませ、心置きなく山に集中出来る体制を整え私の幸せな4日間がスタートしたのでした。

9/11:

11:00広河原バス停~11:35出発~白根御池分岐点12:00~白根御池小屋テン場14:10

初日は白根御池まで。出発して30分で小雨が降り出しましたが、風はないし、その日の行程はたったの2時間半。とにかく気楽なスタートでした。家で担ぐと鉄の塊にしか感じなかったザックも、山で担ぐと家で感じた程の苦痛を感じなかった。いやいや不思議なことですね。白根御池小屋は数年に建て替えしたばかりで、テン場代たったの500円なのにおトイレチップはいらないし設備はとても綺麗だし水も使い放題だし、スタッフのお姉さんの対応も素晴らしいし。大変良い小屋でした。夕方6時頃から雨が本降りになり、遠くの方でしたが雷もなっていました。テントにあたる雨の音が心地良く、良い睡眠がとれました。

9/12:

5:20起床~朝食・テント撤収~7:20出発~二俣分岐8:00~肩の小屋11:00~北岳12:20~北岳山荘14:15

2日目も時間に余裕のある行程。まだ寝ててもよかったのだけど、他のテントの人たちが起き出したので私も起きた。ゆっくり朝食を摂り、出発したのは私が一番最後。御池から北岳へ向かう登山道は2通りあるのだけど、時間もあったので遠回りになる二俣経由右俣コースに行くことにした。これが大当たり。二俣に出るまでの30分程樹林帯を歩くのだけど、まるでジブリの世界。もののけの森に迷い込んだかのように苔むした美しい世界が広がっていました。二俣分岐から約3時間で肩の小屋到着。二俣から斜度が上がり、本格的な登りが始まる。なるべく体力を温存しておきたかったので、力6分目で歩行を続けた。これが良かったのか、肩の小屋まで10分休憩を1回取り入れただけで、あとは大して疲れることもなくコースタイム通り歩くことが出来た。肩の小屋で小腹が空いたので25分くらい小休止して北岳へ向かう。これもコースタイム通り50分で北岳山頂へ到着。途中、北岳から降りてくる登山客の方と何度かお話したのだけど、昨日御池で降られた小雨と時同じくして、北岳山頂付近ではヒョウが降っていたそうです。御池と北岳では1000m程高低差があるのですが、それだけ気温も違ってくるのですね。北岳山頂に登った時、あまり何の感情も生まれてきませんでしたが、北岳山頂から間ノ岳に伸びる稜線を見たときは、あまりの美しさにしばらく動けませんでした。 これですよ♪BS百名山で紹介されていた美しい稜線。TVを観て以来ずっと憧れていました。延々と続く雲の上の美しい稜線歩き。泣けました(笑)お天気も気分も最高です!北岳から約1時間で北岳山荘着。お天気だったし三連休前の金曜日ということもあって、小屋もテン場も結構混雑していました。お天気良かったのですが、相変わらず太平洋側の空は雲がモクモクしていて、富士山は一向に顔を出してくれませんでした。何気に設営した場所で富士山が目の前に見えるとはその時は想像もしていませんでした。3000m級の山の稜線でテント設営。ドキドキです。周りから、ペグ打ちの音が聞こえてくる。今はお天気安定しているけど、どんな風が吹くか分からない。私もせっせとペグ打ちしてみました。白根御池のテン場で一緒だったベテラン山男さん風の人がそこにも居たので、テントの設営についてちょっと相談したりして。その方は、色んな山に行っていますが3000m超えの山でも岩があったらペグ打ちはしたことがないとおっしゃっておられました。ふむふむ。色々勉強になります。結果的には朝までお天気安定していて風の心配など不必要でした。

9/13:

5:00起床~朝食・テント撤収7:00~中白根山7:45~間ノ岳9:15~農取小屋11:00~西農鳥岳12:20

~農鳥岳13:15~大門沢下降点14:25~大門沢小屋17:50

朝、目が覚めてテントの入り口をあけると、目の前に美しい雲海が広がっていました。雲海に浮かぶ富士山。御来光を拝みながらのモーニングコーヒー。最高に贅沢な朝。

3日目のこの日は、今回の行程の中で一番歩く。コースタイムは約7時間。テン場に15時頃着くのが理想なので、逆算すると北岳山荘を7時に出発すればちょうど良い。初日も2日目もコースタイム通り歩けたし。そう思っていた。が、これがとんでもない誤算だった。実際には予定より3時間も遅く、出発から11時間もかかってしまった。登山道で出会う方々と話していると、この農鳥コースは、コースタイム通りには歩けないというのが常らしいのですが、まさか11時間もかかるとは(笑)白根三山なんて言うけれど、実際は3000mを超える山を5座縦走するのです。そして、5座のうち4座を1日で縦走するのだから、これは確かに弾丸コース。1日目2日目がゆるゆるだったし、力6分目歩行だったので疲れが溜まっていなかったから良かったものの、少しでも無理な計画を組んでいたら踏破出来ていたかどうかと思いました。何に時間がかかったのかというと、休憩時間です。3000m超え4座を登頂するのは、思いのほか消耗が大きく、登頂する都度何か食べないと体力が続かなかった。体も疲れているので、登頂ごとに20~30分程度の休息が入り、徐々に時間がずれ込んでいった。ただ、しっかり食べて休憩をとると、体は回復し、バテてしまうことはなかったので良かったです。後、大門沢分岐から大門沢小屋への下山ルートです。この道が曲者でした。急斜面な上にザレていて足場悪いし、樹林帯に入っても木の根や石が多く大変滑りやすい。とにかく悪路で辟易しました。いつまで経っても小屋に着かず、だんだん腹が立ってきて、関西弁スイッチが入り、一人で関西弁悪態を呟きながら下りていました(笑)結局この下山でコースタイムより1時間も多くかかってしまい、大門沢小屋のテン場についたのは18時前。唯一1張分だけテントスペースが空いていて助かりました。草ボーボーだし、斜めだし、大変条件の悪いスペースでしたけど(笑)いやいや3日目は疲れました。膝が悲鳴をあげていました。疲れ果ててテント張ってご飯食べて速攻寝ました。

9/14:

4:30起床~朝食・テント撤収・出発6:00~9:05奈良田第一発電所バス停~9:45広河原10:25~12:00竜王駅

4日目の最終日は大門沢小屋から3時間かけて下山するだけでした。前日の歩行で膝が相当疲れていたのでその分ペースは上げられませんでしたけど、何とか予定していた早いバスに乗れて午前中の内に駅へ移動できたので良かったです。帰ってから2日は膝の痛みが取れず、3泊4日になったおかげで予定していた沢(後にクライミングに変更)に参加することも出来なかったことは残念ですが、お天気の安定している時期にあの美しい稜線を歩けたことは私の宝になりました。とっても幸せな4日間でした。






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