出発始点である須磨浦公園駅は目の前に瀬戸内海の海が広がっています。海抜12m地点からの出発となります。早朝のこの駅には、山&トレランの人達に交じって釣竿とクーラーBOXを持った釣りの人達もいるので、電車を降りる光景はなかなか面白いものでした(^_^)
須磨浦公園駅(12m)6:30---鉢伏山(260m)7:00---旗振山(253m)7:06---鉄拐山(234m)7:17---一旦街へ降り、街中を歩く---栂尾山(274m)8:00---横尾山(312m)8:15---須磨アルプス---東山(253m)---一旦街へ降り、街中を歩く---高取山(320m)---一旦街へ降り、街中を歩いて鵯越駅10:40
鵯越駅まで約16km。所要時間:4時間10分
ここまでは心臓破りの急階段や須磨アルプスと言われる岩稜歩きがある(コースの詳細は先週の記録参照)し、山に登ってもスグに街に降り次の山に向かうことを繰り返さなければならず、低山ばかりだけど少しずつ疲労が重なってしまうコースである。しかし、問題はこの先。既に16km歩いているので、膝もソコソコ疲れている。そこへきて、この縦走路の第一回目の核心が待ち構えている。鵯越駅~菊水山山頂までのコース。鵯越駅から菊水山の登り口まで長い長いアスファルトの坂道。やっと登り口に着いたと思ったら、菊水山まで標高自体は大したことないのにかなりの急登。私はこの間で体力を消耗してしまい、雨にも降られ、計画していた摩耶山まで行くことが出来なくなってしまいました。
鵯越駅10:40---菊水山(459m)11:40大休止12:15---鍋蓋山(487m)13:05---再度山(400m)---市ヶ原(250m)14:10---エスケープ下山道2.2km歩いて新神戸駅へ15:00
市ヶ原まで24.5km。所要時間:7時間10分(ランチ休憩省く)
初日の縦走距離は、エスケープ下山道含むと26.7km。クタクタでした。湿気が高かったせいなのか気負い過ぎたせいなのか、やたらと水分を摂ってバテてしまいました。初日の歩き方は自分の中では失敗です。もっとコントロール出来た筈。時間的には摩耶山まで行けるのに自分の弱さに負けてしまい、課題を残す初日となりました。
一旦自分の家へ戻り、たくさん栄養&ゆっくり睡眠摂って次の日に備えました。
2日目、前日のエスケープ地点まで向かい、摩耶山に向けてスタート。市ヶ原から摩耶山はこの縦走路一番の核心になります。ですが、それは24.5km歩いた後に登るからこそ核心になるのであって、私のように核心を目の前にしてエスケープしているような人間にはここの縦走路を語る資格はないかもしれません。摩耶山を登るまでに稲妻坂&天狗坂と呼ばれる急坂があって、痛めつけた膝と体を更に痛めつける、そんなコースになっています。縦走路の中でここが一番キツく、また最後の急登です。前日一期一会で出会った男性は、『今月の縦走大会に出るから練習に来た。』と言っていました。とにかく須磨浦公園から摩耶山までを1日で歩いておかないと、本番で成功するメドがつかないと言って、体めちゃくちゃ辛そうでしたが頑張って摩耶山に向かっていました。 私も次練習する時は、摩耶山まで歩けるようにコントロールしなくては、と思いました。
市ヶ原(250m)7:30---稲妻坂&天狗坂---摩耶山(702m)9:10---六甲山記念碑台(796m)10:30---六甲最高峰(931m)---六甲山一軒茶屋(880m)12:00大休止12:15---塩尾寺(354m)14:45---宝塚駅(48m)15:30
宝塚駅まで28.5km。所要時間:7時間45分(ランチ休憩省く)
二日間合計:53km、所要時間:約15時間。
昨年、四国の避難小屋で出会った健脚そうな40歳代男性の方が、16時間かかったって言っていました。果たして、自分が通しで歩き続けた場合、どれ程の時間がかかるのだろう。
でもいつか、この距離を1日で歩けるようになりたい。
そんなことを感じながら歩いた2日間でした。
<六甲全山縦走路の主だった説明(webより拝借)>
須磨から宝塚に至る六甲連山、全55~56キロ(神戸市のHPによる公称56Km、神戸市発行の六甲全山縦走マップに記された区間距離の合計53Km)の縦走路六甲全山縦走路。最高地点は海抜931mの六甲最高峰で、海抜12mの須磨浦公園から海抜48mの宝塚まで16のピークを越え、登りを全部足すとおよそ3000m。北アルプスの上高地(1560m)から奥穂高岳(3190m)までのルートの約1.7倍、富士山五合目から山頂(3776m)の約2倍の登りということになる(2004.11.16日経記事)。縦走には標準的に14~15時間かかる。
<六甲全山縦走大会の説明>
毎年11月に2回催されます。今年は11/9、11/24に行われます。
須磨浦公園駅朝5時スタートです。電車で現地に5時に到着するのは無理なので、
参加者は家族の協力で車で送ってもらったり、ビバークしたりしています。
遠方のかたは、無料で現地まで送ってくれる神戸にある宿泊施設に前泊するなどしています。