コースタイム
(4/22) 赤岳鉱泉7:15---赤岩の頭9:15---硫黄岳9:40---横岳10:50---
---地蔵の頭12:00/12:15---行者小屋13:00/13:10---美濃戸口15:30
道理でバス停に登山者はひとりもいませんでした。
しかし、Aさんの岩トレを止めて硫黄岳を選んでしまったのでここで帰る訳にはいきません。タクシーで5000円を払い美濃戸口へ行きました。
バスで行く時間より早く着く事ができたのだけが慰めでした。
気をとり直して赤岳鉱泉目指して出発することにしました。
1ヶ月前に来たときは美濃戸口から林道は雪でしたが、林道に雪はなく、結局堤防広場から先でやっと雪が出てきました。赤岳鉱泉から見える山の稜線もずいぶん雪解けが進んでいました。
バスの運行がないので赤岳鉱泉の泊まり客もこの日は7人でGW前の静かな山が期待出来ました。実はこのコースは歩いた事がなく、しかも土日に春の嵐のような低気圧の影響で登山道をふさぐように立木が折れている箇所が何ヵ所もあり、そのたびに登山道から外れ倒木をよけるたびに膝まで雪にはまる、土日に登山者が入っていないのと雨のせいなのか踏みあとが突然消えているところもあり、テープを探しながら樹林帯は登りました。そうやって上るうちに赤岩の頭の斜面に出ました。ここでも、雪の上の踏みあとをたどっていたつもりでしたが、突然なくなり、ノートレースの雪の急斜面を微かに土の色がついた雪のうえをルートと信じて登っていきました。
雪が柔らかく、蹴りこむとしっかりステップが切れたので、「絶対滑らない、私は登りきれる。」と自分に言い聞かせ上がっていきました。相当上まであるようにその時は思いましたが、多分20Mくらいだったのだと思います。やっと上がったら、ドンピシャリ赤岩の頭でした。
雪もここからはないようなのでアイゼンもとりあえずここで外しました。アイゼンがないとなんと歩きやすいことでしょう。
横岳まで快調に進みました。多くの人の助言通り、横岳の手前にまた雪の急斜面があり、ここでも、面倒くさがらずにしっかり、アイゼンとピッケルを出し、慎重に通過しました。
横岳山頂を過ぎるとまた稜線には雪がないようだったので、またアイゼンを外したのですが、地蔵の少し手前、二十三夜峰の辺りにアイゼン着けないといけないような雪の急斜面がまた現れ、ここでもまたアイゼンを着けて通過しました。地蔵尾根もアイゼンが必要だと思ったのでそのまま雪のない稜線を地蔵の頭まで歩きました。地蔵尾根は稜線から降り初めて暫くは雪も少なく、梯子のような階段をアイゼンを着けて通過するのは逆に怖かったので、どこでアイゼンを外そうかと考えていたら、最後の梯子を降りたところから雪の急斜面が出てきました。アイゼン外さないでよかった、逆にストックをピッケルに替えて、ピッケルで確保しながらアイゼンで一歩樹林帯に入りやっと安心しましたが、行者小屋が見えたときは本当に下りてこれてほっとしました。 前日赤岳鉱泉でも宿泊している登山者が少なかったですが、快晴の八ヶ岳周回のこのコースで、出会った登山者は僅かに4人でした。まさに独り占めした、静かな八ヶ岳でアイゼンとピッケルワークを練習してきました。