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  • 執筆者の写真sanyukai

丹沢 樅ノ木沢


山伏峠登山口7:20---水の木分岐7:48---金山沢8;55---樅の木橋9:15---入渓9:41---二俣12:30---東海自然歩道に到着(装備解除)14:35/15:15---山伏峠下山16:55

「足らぬを知る」

火曜山遊会に入り、沢登りを経験させていただいた私はすぐに「遡行」の虜になった。会山行や個人山行で色々な沢に入り、大先輩方にリードしていただいて安心しながら遡行して沢の楽しさを知った。ただ連れて行ってもらうだけなら、ずっとそれで良いと思う。

しかし、私には野望がある。それは、ある程度自分の力で遡行しながら時には釣り糸を流し、イワナを釣って食べたり、流し素麺したり、連休が取れた暁には沢で天幕を張り、焚き火を囲んで夜を過ごしたり・・・あれ??滝登攀や高巻きは??話が遡行からかけ離れていくけども・・・。とにかく、これを実行に移すには沢登りの総合力を上げねばならない。まずは自分に何が足りないのか・・。わたしの尊敬する大先輩のお一人でもあるGさんが「できる!やりたい!と思った事はどんどんチャレンジするべきだ!」と。

「そうか!やればいいんだ!やってみれば足りない所も見えてくる。」単純な私は間に受けた。でも流石にいきなり沢ソロは自信がない。そこで、強力なパートナーMさんをゲット!Mさんもノリノリ。こうして沢歴2年目の二人の大冒険が始まる。アプローチはバリエーション。詰めの藪こぎもライトだと本に書いてあるナカナカ面白そうな西丹沢の「樅の木沢」に決定!これが最初から道が崩れていたりで緊張を強いられる。何とか突破し笹かぶりの踏み跡を行き、下降して金山沢から対岸の踏み跡を探し林道に乗る。この曖昧な感じが冒険っぽくて楽しい。道標なんて無い。順調に入渓した時、妙な興奮を覚えた。いつもはトップで歩くことなんて無いから自分達の力で入渓出来た喜びが興奮に変わったのだろう。Mさんと交代でトップを替わりながら遡行する。樅の木沢最大の核心部7mCS状の滝。ココはもちろん高巻きだが、その高巻きの足場も悪く緊張を強いられる。会山行なら会長がどうにかしてロープを張ってくださるだろうが、ここは2人の大冒険。本に書いてある通りに慎重にトラバースする。Mさんがトップで行ってくれたお陰で少し安心してトラバースできたが一歩間違えれば滑落。とにかく慎重に巻いた。その他、遊べそうな所では水際を攻めて「釜ドボン」を2回も楽しんだ。そして、最後の難関の詰めが始まる。急登でガレていて掴んだ岩がボロボロ剥がれる。ここもかなり緊張したが僅かに生えてる笹をつかみ、しっかりしている木の根を選びながら掴んで、崩れる足場はつま先を蹴り込んで進んだ。危うい所の突破力がMさんはスゴイ!!カッコええ・・・

そして、笹薮帯を漕ぐこと約15分。登山道に出た。「やった~!!!!」と大声で叫んで二人でハイタッチする。この達成感は味わった事が無い。今回は足りない所を知るよりも得るものが大きかったように思う。自力で行くことの充実感。仲間との連帯感。そして「また更にチャレンジしたい。」という気持ちが何よりの収穫だった。

本当に沢は面白い!!






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