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  • 執筆者の写真sanyukai

西穂高岳~ジャンダルム~奥穂高岳 2015・8・14-16


女子3人といえども、一人の女性は六甲全山縦走大会(54km)に2回参加し完走、も一人の女性なんて5回も完走している強者です。勿論岩登りの練習も普段から積んでいるので、体力&技術は文句なし。3人の中で私が一番ヒヨッコです。

今回はテン泊装備縦走になるので、なるべく軽量化を心掛け、テント&食料等の共同装備は均等に振り分け、飲料含めて13kg程度に収めて出発しました。

14日は上高地についたとたん土砂降りの雨。1時間ほど待って小降りになったので出発しました。

降ったり止んだりを繰り返す天気の中西穂山荘に到着。お盆休み期間だからか10:30なのにテント場もそこそこ混んでいました。12:00には完全に埋まり早目に設営出来て良かったです。その日は雨だし一歩も動かず西穂山荘で夕方まで呑み、テントに戻って食事後早々に就寝しました。

15日2:30起床。テント内で朝食を済ませテキパキとテント撤収。4:00ヘッドランプで出発。

いよいよです。これからが本番。長い1日が始まります。お天気は、昨夜西穂山荘の主人に確認済み。一日安定していて良いお天気だそうです。ベストです。完走に向けてスイッチ入りました。

今年の2月に西穂高までは行きましたが、冬道と違って夏道はガレていて歩きにくい。おまけにテント装備なので軽荷の男性にどんどん抜かれて行く。でもいいんです。今回はタイムを競う縦走ではありません。確実に安全に完走することこそが全て。そうこう考えながら歩いているうちに西穂高に到着。それでもコースタイムより少し早かった。

ここから先が未踏エリア。戦々恐々です。どんな難所が待ち構えているのか。私を受け入れてくれるのか。緊張はしているものの心躍る気分でした。穂高山荘に到着するまでの9時間、めちゃくちゃ怖かった箇所も多数ありましたが、振り返ってみるとなんと至福の時間帯だったでしょう。今まで経験した山歩きとは比べ物にならないコースでした。命綱無しでの標高3000m断崖絶壁での足元が見えにくいクライムダウン、足場が届かないクライムダウン、ザックが重いので動くと振られるし大変緊張しました。ガレ場はガレ場で浮石だらけ。『ラクー!』という声が何度も響いてきました。私達の前を歩いている男性も40センチクラスの岩を2回も落石し、ガラン、ガラン、ガラン、と谷底に落ちていく音がいつまでも響き、背筋が凍りました。3点保持して登っているので逃げようがありません。自分自身さえいつ落石してもおかしくない状況でした。そうしない為に、手元にも足元にも頭上にも注意を払わねばならず、進行中、ひと時も気を緩められる場面はありませんでした。無事に踏破出来て本当に良かったです。恐ろしかったけど凄い経験が出来ました。

3日目は、横尾経由でコースタイム通り下山し、お風呂&祝杯してそれぞれ帰宅の途につきました。

<コースタイム>

14日:上高地6:30・・・西穂山荘10:30・・・テント設営

15日:テント場4:00・・・独標5:10・・・西穂高岳6:40・・・間ノ岳8:20・・・天狗の頭9:30・・・

天狗のコル10:10・・・ジャンダルム12:30・・・奥穂高岳14:30・・・穂高岳山荘15:30

16日:テント場4:30・・・涸沢6:30・・・横尾8:40・・・徳沢9:50・・・上高地11:50






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