• sanyukai

谷川連峰 平標山 西ゼン


ゲート6:30・・・入渓点8:30・・・西ゼン東ゼン出合9:45・・・第一スラブ入口10:50・・・第一スラブ出口11:40・・・ 藪漕ぎピーク地13:30・・・下降開始14:50・・・出合17:40・・・入渓点20:10・・・ゲート21:40 とても寒くて今にも雨が降り出しそう。この時点で全員テンション低め。心のどこかで『もう帰ってもいっか。』という思いも。でも、遠出したのに勿体ないという気持ちが僅かながら勝ち、入渓点まで行ってみることに。入渓点に到着しても空が灰色。まだテンション低く。それでもかろうじて雨が降り出さなかったので、今度は入渓して30分だけ頑張って行ってみよう、とテンション低いまま進むことに。ところが、30分も経過しないうちに、空がだんだん明るくなってきて、私たちの心も明るくなってきて。西ゼン東ゼンの出合に到達した頃には、その美しさにすっかり心を奪われ、皆の気持ちが『撤退?何のこと??』という感じになっていました。 上越の沢が広くて美しいことは白毛門沢で感じていましたが、西ゼンは更に美しかった。 青い空、真っ赤な紅葉、キラキラしたナメ。そしてナメのスケールの大きいこと。 数日雨が降り続いたのか、水量多くナメは濡れていて、残念ながらナメ歩きを楽しむことが出来ませんでした。 そのことで、第一スラブの殆どを高巻きましたが、景色があまりにも美しいので全く苦にならず、調子よく進んでいました。ほどなく第一スラブ最後の2段滝を迎えました。ゴーゴーと流れる水流と、この季節のシャワークライムは無理、という判断になり、右へ高巻することにしました。これが誤りだったようです。最初は明瞭な踏み跡があったのですが、途中から踏み跡が消え、岩壁に阻まれ右へ右へ移動するしかなく。。ようやく登れそうな狭く小さなルンゼを見つけて 登ってみたものの岩は脆く足もぬかるみ、際どい登りになりました。ルンゼの跡は、シャクナゲによる藪漕ぎ地獄。 やっとの思いでピークに出たときには巻き始めてから2時間が経過。2時間の高巻なんて聞いたことがありません笑 沢からも大きく外れてしまっていました。シャクナゲの藪は続き、先に進めそうになかったので、再び2段滝へ戻ることに。途中懸垂下降して時間稼ぎをしたので、1時間で戻れましたがこの高巻で3時間を消耗してしまいました。見上げる西ゼンはまだまだ続く。このまま進んでも時間予測がつかないGさんの提案で沢を下降することに。あの大スラブを下降することに不安がなかった訳ではないですが、草付きや林もあったので木伝いに下りたり、懸垂下降したりすれば何とかなるだろう、と下降する判断となりました。そこからはもう真剣勝負です。一歩間違ったら急斜面のスラブを大滑落してしまいケガだけで済まなくなる事態になるかもしれません。木が生えている箇所は良いのだけど、草付き斜面は特に恐怖でした。草を成るだけ多く束ねて持ちますが、土がぬかるんでいるので、根が抜けそう。とにかくテンションを掛けないように慎重にそっと足を運ぶ。当然のことながら早くは下りれません。刻々と時間が過ぎていきました。 林に入っての藪漕ぎは踏み跡はなく、藪が濃すぎてなかなか進めず、足が地につかないこともしばしば。とうとう日が落ちて真っ暗となりました。真っ暗の中の藪漕ぎ。2回程下降できるか沢の方に移動したのですが、どちらも崖で下の状態が見えない。真っ暗の中懸垂下降は出来ません。急斜面の藪の中でのビバークが全員の頭をよぎりました。恐ろしくて誰も声に出せず、それを振り払うかのように藪を進む。 Gさんが先頭で藪漕ぎして下さっていた時、ふと右に下りたら、3度目にして沢の出合に出てこれました。 やった!これで帰れる!!と思いました。ヘッデン付けての夜の沢下降は初めての経験でしたが、新倉さんを始め、皆さまが心配して下さっていることは想像できたので、とにかく無事に下りなきゃいけない。この一心で、皆集中して下降しました。入渓点のトラロープが見えた時にはほっとしました。 今回、誤った高巻を進んでしまったことで、時間をロスしてしまいました。 高巻中は、傾斜がきつく藪も濃くてザックを下して地図を確認出来る余裕はありませんでしたが、それでも早めに確認すべきでした。反省すべき点は多々ありますが、修羅場を経験し無事に帰ってこれたことで、次に繋げられることが多く見つかりました。






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