10 月の山と言えば紅葉。昨年の米子沢源頭部では見事な草紅葉を見る事ができたので、今年も金色に輝く草紅葉が見たかった。
10 月の尾瀬には個人的にまだ行った事がなかったので、場所は尾瀬に決めた。そしてなるべく下山が短く済む場所に詰め上げられそうなナメ沢遡行を計画した。
今年も天気予報に悩まされながらも、現地に行くと川は平水で気温が心配だったが、決行。
この沢はガイド本などにも紹介がないせいか、ネットで見ても遡行記録があまりないマイナーな沢と思っていた。が、入渓点の冬路沢出合い付近の一ヶ所と滝の巻きルートの一ヶ所にフィックスロープがあったのは意外だった。
渓相は、平凡な川原歩きが大半だが、いきなり大きい滝が出てくるので少し驚き。小滝はほとんどない感じ。大きい滝が出てくると、Tさんの目がキラキラ輝き始め、その傍らでシャワークライミングを避けたいGさんの表情は沈みがちになる。それでも要所ではロープを出していただいたのでみんな安心して滝を直登するが、水が冷たくてカッパを着てないと寒くて凍えそうだ。足の指は冷たくて感覚が鈍くなることも…
これで雨が降ってきたら、と考えるとリーダーとしての心配は尽きない。
1700m 付近の二俣で右に入る予定だったのに間違えてしまった。途中、右に出てきた沢を確認して、気にはなっていたのに見送ってしまったのは、高度計がズレていたのでまだ早いと思ってしまった。地図やGPSを確認すれば良かった。そして今思えば、たいした距離ではなかったので戻ってみれば良かったな~と。(後の祭り)
とりあえず、軌道修正する為に左岸へ上がってトラバースを試みるが、猛烈な笹藪でしかもトラバースなので立派な笹が踏み切りの遮断機みたいに目の前に立ちはだかる。みんな笹に弾き飛ばされたり、足を取られて倒れたり苦戦しながら登山道目指して藪漕ぎをする事1時間くらいだろうか、疲れで柱状節理滝で楽しく遊んだ記憶も薄れ行く頃、皿伏山の100m 程下の登山道に出る事ができ、ようやく藪漕ぎから解放された。
大清水平の草紅葉の紅葉は既に終盤に差し掛かっていて、何とか間に合って良かった。テーマに掲げた「その者、沢装備をまといて金色の野に詰め上げるべし」をコンプリートできた。
大して雨にも降られず全員無事に下山できたので大満足の山行だった。欲を言うならば、もう少し木々の紅葉が進んでいると良かったのだけど。バスの運転手さんの話だと今年は夏が長すぎて紅葉は外れ年かも。との事。それでも、大きな問題も起こらず予定範囲内で下山できたので、これも参加者の皆さんのおかげです。
色々とありがとうございました。
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