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  • 執筆者の写真sanyukai

富士山


新富士宮登山口6:17---8合目8:39---山頂10:45/11:17---新富士宮登山口13:30

私は何故、富士山に登るのだろう。そんな風に考え出したのは30代になってから。

20代後半で初めて富士登山をしようと思った時は、何かに押されるように登った。

それから何年もの間は、毎年夏の恒例行事になっていた。きっと、正月の初詣と同じ意味を持つのだろう。行かない年もあったが、罪悪感に似た感情が湧き、また次の年には登山口と山頂の鳥居をくぐる。そうすると、スっ・・・と、何かがスッキリと落ちる気がした。

そして、今年も・・・。山頂の社殿は既に鉄の扉に閉ざされていたが、閉ざされた社殿に一礼二拍手をしてお参りを済ませた。

通行止めのバリケードを越えここに来るのは初めてだった。閉山した富士山は思っていたより登山客がいた。7月、8月の比ではないが割と人がパラパラいるので困ったのはトイレ問題。

この季節は6合目から上の山小屋は閉まっているので「そこらへん」で用を足すのは覚悟の上だったが、荒涼とした富士山は全く隠れる所がなく、何とか岩陰を見つけても下の方から人が上がって来るし、上からも丸見えに違いない。「落ち着いて出来ない・・・。それに、ココは一応、境内だし・・・。お参りにきて境内を汚すのも・・・(汗)」と、葛藤する。そして下の鳥居まで我慢し、鳥居を過ぎてから間もなく丁度いい隠れ場所があった。

もう、ココならいいだろう。

「あ~・・・スッキリ・・・」

今回は人混みを避ける為に時期をずらしたが、有人の山小屋の有り難さを思い知った富士登山だった訳で。境内で用を足さずにホッとしている反面、山人としては尻を丸出しにする羞恥心を捨て切れなかったのがまだまだ青い。富士山参拝と登山者の感情が入り乱れる。これも修行だ。


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