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執筆者の写真sanyukai

南アルプス 北岳バッドレス第四尾根(10/14-16)





第4尾根主稜ルートの取りつき(第4尾根テラス)に行くまでに、4P登らなければなりません。

私達はDガリー大滝の下部から取付くことにしました。ここは二人とも登山靴で。1P目Yさんリード。

1P目から被り気味でAOを使っても落ちてしまいました。

クライミングシューズに履き替えようか?とも思いましたが、時間がかかり待たせてしまいます。

足の置き方を変えて再度トライ。AOで登りましたが、今度はAOヌンチャクが回収できない。

それでまたスタート地点で立てなおす。3度目のトライでやっと攻略でき、AOヌンチャクも回収できました。

しかし、それによって、両腕がパンプ。めちゃくちゃ疲れてしまいました。1P目からこの始末。

一体この腕で10P以上も登れるのか?この時はすごく不安になりました。

その状態を見て、2P目はつるべで私にリードしてもらおうと考えていたYさんが、私の腕を休める為に、

2P,3Pをリードしてくれました。3P後、コンテで横断バンドをトラバースしてCガリーを登り、

その間に私の腕も回復したので、4P目のヒドンガリーは私がリードしました。

第4尾根テラスで大休止。富士山が綺麗に見えました。

ここから私はクライミングシューズに履き替えました。Yさんはそのまま登山靴でやってみる、とのこと。

ここからは、基本つるべで登攀。トボ図で私が難しそうなルートはYさんがリードを変わってくれるなど、

臨機応変に対応し9Pを登りました。前半の4Pを含め、バットレス標高600mの大壁を全13ピッチで完登しました。Yさんは最後まで登山靴で踏破し、私は、スラブなど登山靴では厳しいルートを含め4本リードさせてもらいました。息の合った登攀で、取りつきから終了点まで6時間で登り詰めることが出来ました。

第4尾根には他のパーティはおらず、貸し切り状態だったことも時間短縮に繋がったと思います。

終了点からは装備を解除し、山頂から北岳山荘に向かう一般道稜線に登り詰め、北岳にて記念撮影。

肩の小屋経由草すべりルートで白根御池まで下山。テント場に戻ったのは、16:45でした。


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