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  • 執筆者の写真sanyukai

両神:赤岩尾根バリエーション


今回の山行は、奥秩父赤岩尾根の岩稜地帯(破線ルート)を通って、八丁峠を経由し、西岳、東岳、両神山を縦走する、というロングコースの予定・・・でした。

ところが。目的の登山道取口に全員が気付かず、大量の落ち葉により登山道も見えず、誤っていることに全く気が付かないまま本来の道より90度ズレ込んだまま30分以上別ルートを登ってしまいました。出発地点まで戻って一から登り始めるか、もしくは山斜面をトラバースしながら目的の稜線に合流するか、どちらにするか会長が全員の意見を聞いてくれました。全一致で後者。“さすが山岳会!山に挑戦する心意気の質が高い!”と、この状況下に自分の身があることに軽い興奮と緊張を覚えました(笑

大量の落ち葉と柔らかい腐葉土で形成されている誰も踏み入れたことがないような山肌。斜度は何度だったろうか。木の幹や枝がある斜面はまだ良いものの、無い斜面では柔らかい土や雑草、浮いているかもしれない石、とにかく何かを掴まないと瞬く間に転げ落ちそう。一歩進んでは半歩崩れる、そんな斜面をツメてはトラバース、軌道修正してはツメ、再びトラバース、そんな繰り返しを1時間半も続けました。でも流石は経験豊かなお二人です。見事雁掛峠にでる破線稜線に出てくることが出来ました。私のふくらはぎは乳酸が溜まり、途中足が攣りそうになることも数回。足場悪く滑落してしまうのではないかという恐怖心もあり、緊張しっぱなしの1時間半でしたが、最も信頼出来る大先輩お二人がルート取りして下さっていたので道迷いに対する不安は全くなく、安心してついていくことが出来ました。とっても貴重な体験が出来、またひとつ山の経験値が上がったようで感謝、感謝でございます。有難うございました。

無事に破線ルートに到達した私たちは、赤岩の岩稜ルートに取り掛かりました。また緊張が走ります。固定ロープがある岩壁もありましたが、ロープがない箇所も多く、振り向けば断崖絶壁で半端ない緊張感で手に汗握る岩登りばかりでした。1年前、会山行で表妙義の岩尾根をプチ縦走しましたが、そこでは、ほとんどの岩に鎖が固定されていたので、全く恐怖心無く楽しく登れたのですが、今回の赤岩尾根の岩稜はザイルが必要と言われる通り、緊張する岩登りが何度もありました。会長がザイルを持って来て下さっていたのですが、実際に出てくることは一度もなく、最初から最後まで自分を信じて登るしかありませんでした(笑)これまたもの凄い経験となりました。今回の山行は、アドベンチャー感満載&スリル満点、アドレナリン大放出の山旅でした。

大変面白かったです。有難うございました。

ちなみに、両神山は、時間の都合上踏まずに駐車場へ戻ってくることにしました。

<コースタイム>

上落合橋8:10・・・赤岩橋8:30・・・赤岩峠11:00・・・赤岩岳11:30・・・P413:00・・・P313:40・・・P214:00・・・ゴジラの背中14:30・・・八丁峠14:50・・・八丁峠登山口15:20






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